ベルリンでの部屋探しは日本での部屋探しとはちょっと違います。

日本で部屋探しといえば、ネットでめぼしい物件を見つけて、不動産へ問い合わせ、 その後に内見をして、気に入れば大家さんへ入居の確認。 大家さんから了承を得られれば決定となります。 早ければ、内見をして1日で決まることもあります。

ですが、ドイツではまず、不動産会社を通して物件を見つけるのが稀ということです。 家賃が安くて綺麗で人気のエリアにある物件は不動産を通して、ネットに出回ることがないようです。住んでいた人が引っ越す事を友人に話すと、その友人伝いに情報が出回り、そこに住みたいという人が出てきて、すぐに次の住人が決まってしまうということです。

ドイツや他のヨーロッパの国々でもそうなのですが、現在住宅難で賃貸の値段が上がっていたり、いい物件を見つけるのがとても大変のようです。いい物件を見つけるには3ヶ月以上かかるとも言われています。

ドイツでは急激な家賃の高尚を防ぐたの法律があるので、そこまで高くなっていませんが、パリやロンドンなどでは家賃が高く、また物件数も少なく部屋を探すのはとても大変だという話を聞きました。

ですが、僕たちのように日本からベルリンに引っ越してきたような人や、ドイツ人でも他の地域からベルリンに引っ越してきた人にとっては友人がいないため、人伝いで入ってくる引っ越し情報でいい部屋を見つけるのは難しいのです。

どうしても、不動産を通さずにいい物件を見つけたい場合は、とりあえず家具付きの部屋を借りて、そこに住みながら仕事をし、友人を作り、その友人伝いにいい情報が入ってくるのを気長に待つしかないのです。 友達の数にもよりますが、1年〜3年かかるかもしれません。

僕たちはあまり引っ越しをするのが好きではないので、不動産屋を使ってでも、少し条件が良くなくても、長く住める気に入る部屋を探そうと思いネットで探し始めました。

ネットで探すのも、日本のように不動産会社へ問い合わせてもすぐには返信はきません。数日後に返事があるところもあれば、そのまま返事がこないことも。 電話をしても誰も出ない…そんなことの繰り返しです… ネットで見てどんなに気に入っても、連絡が取れなければそれまでです。 僕たちも何件かありました。何度電話しても誰も出ない!

気長に連絡のつくところから徐々に内見をして、その物件の良い点、悪い点を見ていきます。

また、ここでも幾つか内見時の注意点があります。

まずは、キッチンです。 日本で部屋を探すとき、キッチンのシンクなどは既に部屋についているものですが、ドイツではキッチンにシンクはついていないことがほとんどです。 全く空な事もあれば、クッキングヒーターと水道の下にシンクだけはついているところもあります。大家さんによっては日本のようにキッチンカウンター、一式を付けてくれているところもありますがごく稀です。 運が良ければ、以前の住人が置いていったキッチンがそのまま残っていることがあります。僕たちの場合もこのケースでした。 キッチンの家具一式揃えると高いもので10,000ユーロ、安くても3,000ユーロはかかってしまうのではないでしょうか。

alt

alt

写真は入居前のうちのキッチンです。 簡素で素人が取り付けた感、丸だしのキッチンカウンターですが… ないよりはマシだと思いこの部屋の良い点として考慮しました。

一応ドイツの法律では賃貸の部屋には水が飲める設備と食べ物を温める設備がついてなくてはならないとされていますので、キッチンが空というのは違法のようです。 最低でも、シンクとクッキングヒーターは備えていなければいけないようです。 もしキッチンに何もついてなければ一度、この点について確認する必要があると思いますが、僕たちも一度問い合わせをしてみましたが、メールが返ってくることはありませんでした。

そしても、もう一点の注意点はヒータのコストです。 ドイツの冬はとっても寒いので、部屋にヒーターが備え付けてあります。 なので、自分でヒータを買う必要はない一方、冬のヒータのコストがとても高くなる心配があります。

特に、アルトバウと呼ばれる100年以上前に建てられた古いタイプの部屋は建てられた当初、暖炉を使っていたりすることがあり、もともと建物にヒータの設備が入っていないところもあります。 そういった場合、後付けて各部屋にそれぞれに湯沸かし器を設置してお湯を温めそのお湯で部屋を温めるシステムになっていることがあります。 その場合のガス代が部屋代に含まれているのか、別でガス会社と契約をして払うのかでコストが大きく変わってきます。 また、こう言った古いタイプの建物は天井が高く、天井に綺麗な装飾があるのが一般的で、それが人気の理由でもあるのですが、天井が高いため、冬に部屋を温めるのに沢山の燃料が必要になるため、その辺のコストも考える必要があります。 これは、もし料金が家賃に含まれていなければ不動産屋さんに聞けばどれくらいか大体教えてくれます。 また、ドイツでは毎月同じ金額を電気やガス会社へ支払い、年度末にその年に使った分を計算し、毎月払っていた金額が多ければお金が返ってきますし、足りなければ追加で払うことになります。そして、その年の平均額を次の年に毎月払っていくシステムになっているので、最初の年は、以前住んでいた人がどれだけ使っていたかによって光熱費が決まりますので、その辺も確認が必要です。

うちはというと、運がいいことに、近くの工場で排出されている熱を利用して、温められたお湯が格安で配給されているので、ヒーターやシャワーのお湯など全てをそれで賄っており、普通の部屋に比べると安くお湯が使えるのもこの部屋の良い点でもありました。 なので、ガスは一切必要なくガス栓もなければガス代も払っていません。 電気とお湯代だけです。 この二つは家賃に含まれており、その合計金額が他の部屋と比べると安かった為ここに決めました。

このように、日本の部屋の設備と違った点が多々あり、考慮する部分が多いです。 ですが、日本の賃貸の部屋のように壁に穴を開けてはいけない、色を変えてはいけないなどの決まりは少ない部屋が多く、自分の好きなように部屋をデコレーションできる点は良い点です。ですが、これも大家さんによっては壁の色や穴などを嫌がることもあるようなので、入居時にどこまでいじっていいのか確認する必要があります。

物件によっては壁が汚かったり、床にフローリングがなかったり新しい住人が手を入れることを前提でその分家賃を安めに設定しているような物件もあります。 DIYが好きな方や大工仕事が得意な方にはそういった物件はお得だと思います。

いろいろなタイプの部屋があり、自分にあった部屋を探してお得に暮らしていければそれに越したことはないと思います。